金正恩、新年演説で「南北関係改善」…なぜ?
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2014.01.02 09:15
北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)第1書記が1日、新年の演説で、南北関係改善の必要性を強調した。昨年に続き今年も午前8時59分から27分間肉声で発表した「新年の辞」で、金正恩は「南北間の関係改善の雰囲気を用意しなければならない」と述べた。金正恩は「今年の祖国統一運動で新たに前進するべきだ」とし「百害無益な誹謗・中傷を終える時になり、和解と団結を阻害することはこれ以上してはならない」と話した。続いて「南朝鮮(韓国)当局は南北関係の改善に出てくるべきだ」と主張した。北朝鮮の核問題と北朝鮮との交流を禁止した5・24措置でこう着状態となった南北関係を改善しようという意志がうかがえる部分であり、対南対話提案の性格がある。
金正恩は昨年、ロケット打ち上げに対する自信を浮き彫りにし、強盛大国を強調した。また「統一を実現するうえで重要な問題は、北と南の間の対決状態を解消することだ」と述べたが、2月に3度目の核実験を強硬し、開城(ケソン)工業団地を閉鎖するなど、相次ぐ対南強硬策で緊張を高めた。しかし今年の「新年の辞」では▼相互誹謗の中断▼南北関係の改善に積極性を見せた。