「軍を掌握できず圧力あった」「金正恩が絶対権力行使」…張成沢処刑めぐり意見分かれる(1)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2013.12.16 11:25
金正恩(キム・ジョンウン)の絶対権力の誇示か、「平壌版武臣の乱」か。叔父の張成沢(チャン・ソンテク)とその部下勢力を電光石火のように逮捕・処刑した金正恩第1書記が、今回の事態にどれほどの力を及ぼしたかに関心が集まっている。
金正恩第1書記が権力を掌握していると見る側では、「唯一支配体制」という特性上、絶対的な権限を行使したと考えている。一方、後継権力構図を固めるのに失敗した金正恩が軍部強硬派の圧力を受けて叔父を処刑するという極端な決定を下したという見方も少なくない。
北朝鮮の内部事情に詳しい国軍機務司令官(2008年3月-2010年4月)出身のセヌリ党の金鍾泰(キム・ジョンテ)議員は後者、すなわち軍部による強硬措置と主張した。金議員は15日の電話で、「金正恩が権力を握った後、軍部の不満が高まっていて、これを揉み消そうとして張成沢を処刑した側面がある」と述べた。金正恩が父の金正日(キム・ジョンイル)の先軍政治の代わりに、核開発と経済発展を同時に推進する並進路線を進め、軍部の不満を招いたということだ。