<張成沢処刑以後>恥部を見せた金正恩…判決文で深刻な内部問題を列挙
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2013.12.16 08:37
北朝鮮が13日、労働新聞と朝鮮中央通信を通じて公開した張成沢(チャン・ソンテク)の処刑理由をめぐって「自滅の手法」との指摘が相次いでいる。張成沢の罪状をいちいち公開して処刑の正当性を伝えて北朝鮮内部を取り締まろうとしたところ、結果的には北朝鮮の「失敗」を公認したことになったためだ。労働新聞に掲載された張成沢の罪状によれば、これまで北朝鮮が進めてきた貨幣改革、首都建設事業、地下資源の外資誘致など大型政策がそろって問題となっていた。ここに北朝鮮が直面した経済的危機による政変陰謀まで出てきた。これをめぐり、これまで北朝鮮が主張してきた強盛大国とはかけ離れた現実を自らさらけ出したという分析まで出てくる。
労働新聞には張成沢が「国の経済実態と人民生活が破局的になっているにもかかわらず現政権は何の対策も立てられない」「今後、人民と軍人の生活がさらに悪化すれば、軍隊も政変に同調できないのではないか」「経済が完全に停滞して国家が崩壊直前になれば…」などの発言をして、国家転覆陰謀を認めたことになっている。これをひっくり返せば、北朝鮮経済は体制崩壊にもつながりかねないほど悪化しているが、これについての政権の対策は不十分で、住民の不満がたまっているということを示唆している。