金正恩側近「内部標的作って統治を」…張成沢粛清の建議説(1)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2013.12.12 09:18
北朝鮮の張成沢(チャン・ソンテク)に対する電撃的な粛清過程で、チョ・ヨンジュン労働党組織指導部第1副部長(76)が、金正恩(キム・ジョンウン)第1書記(29)の核心策士の役割を果たしたという主張が提起された。
11日、政府高位当局者によれば金正恩第1書記は今年9月、最側近の1人であるチョ・ヨンジュンの建議により、叔母・金敬姫(キム・ギョンヒ)の夫・張成沢とその派閥に対する権力奪取と粛清に着手した。この関係者は「北朝鮮政権樹立日の行事が開かれた9月9日午後、金敬姫(党秘書)と夫・張成沢をはずしたまま家族会議を開いた」として「金正恩はこの席にチョ・ヨンジュンを異例に呼んで、今後の権力安定案などについて議論したようだ」と話した。それと共に「チョ・ヨンジュンが粛清事態に介入したということは、北中チャンネルを通じて北朝鮮の保衛部関係者から確認した内容」としながら「会議には金正恩の兄・正哲(ジョンチョル)と妹・汝貞(ヨジョン)も参加したそうだ」と明らかにした。
チョ・ヨンジュンは咸鏡北高原郡(ハムギョンブクド・コウォングン)出身で金日成(キムイルソン)総合大学を出た後、指導員・課長などを歴任した正統労働党官僚だ。金正恩体制がスタートした昨年1月に党核心である組織指導部第1副部長に就任した。3カ月後、党政治局候補委員に上がり、金正恩の主な日程に遂行して実力者としての地位を確立した。統一部当局者は「実力者でありながらも随行員名簿や行事映像にはあまり登場せずに影の補佐役をする人物」と伝えた。