【コラム】ベッティングを要求する前に=韓国(2)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2013.12.10 11:41
韓米両国政府はすぐに鎮火に出た。オバマ大統領のアジア太平洋地域に対する再均衡の意志を強調する過程から出た話であるだけに「再均衡政策についての米国の推進の意志や能力が弱まると見るのは誤った考え」という意味に解釈してこそ正しいというものだ。まさか一国の大統領の前でそのような無礼な発言をするのかとして、常識の線で判断してほしいという要請もし、どの米国メディアもそのような意味で報道してはいないとも述べた。
しかし釈明を額面そのままに受け入れるには何とも気まずい。英語を母国語で使う米国人の何人かに尋ねたところ、副大統領の発言は不適切だったというのが大半の意見だ。誤解の素地がある表現は使わないべきだとし、失言を口実にして本心を明らかにした可能性もあるという分析も出てきた。
たとえエピソードでもバイデン氏の「ベッティング」発言は今後、韓国外交史の1ページを飾ることになる可能性が大きい。朴槿恵政権は均衡外交を前面に出し、米中の間で手ごわい綱渡りをしている。米国は明らかに米国と日本側につくことを望んでいる。中国は中国で朴槿恵政権を自分側に引き寄せるために尽力している。しかし韓国はどちら側にも「フルベッティング」ができない境遇だ。分けて賭けるしかない。