中国専門家「北朝鮮の核心権力の粛清は当分続くだろう」
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2013.12.05 14:40
北朝鮮では、当分の間、核心権力に対する粛清が続くだろうという中国専門家の予想が出てきた。金正恩(キム・ジョンウン)第1書記が改革・開放など変化を追求する中で新しい権力構造を調整しているというものだ。張成沢(チャン・ソンテク)北朝鮮国防委副委員長(67)の失脚説も、このような金正恩の新しい統治戦略と無関係ではないとするのが彼らの分析だ。
中国共産党の代表的な北朝鮮専門家である中央党校の趙虎吉教授は4日、「張成沢の失脚が事実ならばこれは権力闘争ではない。金正恩の権力はすでに確たるものだ。ただ、金正恩が新たな変化のために改革・開放を推進しているが、これまでこれらの責任を負っていた張成沢の政策について実効性などで問題があった可能性が高い。保守派はここを突いただろうし、金正恩はこれを利用して張成沢の権力に手を加えたものと考えられる」と分析した。彼は続いて「金正恩の改革は従来の制度と理念の無視→改革派の勢力拡大→保守・改革派間の対立構造につながるのは自然な成り行きで、金正恩はこれを利用して権力の世代交代を進めている。今後も保守派・改革派を問わず、核心権力に対する粛清は否応なく続くだろう」と説明した。