【社説】中国の離於島上空への防空識別圏拡大は誤り=韓国
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2013.11.26 10:25
尖閣諸島(中国名・釣魚島)をめぐる中国と日本の対立の火の粉が韓国にまで降りかかっている。中国が防空識別圏(CADIZ)を拡張し韓国の防空識別圏(KADIZ)を侵しただけでなく、韓中間で管轄権をめぐる争いがある離於島(イオド)海域上空まで含めたためだ。これに対して一部ではKADIZを離於島上空に拡張すべきという主張も出ている。また、離於島海域上空がかなり以前から日本の防空識別圏(JADIZ)に含まれており、韓国がこれを事実上容認してきたという点が知られながら世論が悪化している。
中国側が新たに発表した防空識別圏が韓中両国間に排他的経済水域(EEZ)管轄権紛争がある離於島海域上空とKADIZの一部を含めたのは明らかに誤ったことだ。韓国政府はすでに中国側に遺憾の表明とともに再調整を要求した。しかし中国が韓国の要求を受け入れるかはわからない。中国が再調整するなら幸いだが、そうしないかもしれない。この場合韓国政府は中国のCADIZ運営に協力してはならないだろう。例えば韓国海軍の哨戒機は毎週2回離於島上空を飛行しているが、この際に中国にCADIZ進入を通知する必要はない。また、中国が継続して韓国の権利を侵害するならばKADIZを拡大するなど格別の措置も検討することができる。