加耶宝物、90日間の悲しい帰郷…「韓日基本条約の時に返還要求を放棄」(1)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2013.11.21 10:57
20日、慶尚南道梁山市北亭洞(キョンサンナムド・ヤンサンシ・プッチョンドン)の梁山遺物展示館2階の特別展示室。観覧客がガラスの中の金銅冠を眺めていた。新羅の金冠ほど豪華ではないが似たような姿の遺物だった。金銅冠は博物館から80メートルほど離れた加耶様式貴族墓「夫婦塚」から出土したもの。6世紀初期の遺物だ。展示館のイ・ジウン学芸員(29)は「原形と色を比較的よく維持しており少なくとも宝物級と見られる文化財」と話した。
この金銅冠は韓国で出土した遺物だが、日本の東京国立博物館から借りて展示している。ネックレス・イヤリング・金銅、馬鞍装身具などほかの67点と一緒だ。先月15日に借りてきて90日間、韓国内で初めての展示を行い、来年1月12日以降には東京博物館に戻さなければならない境遇だ。韓国政府が返還要請を公式に放棄した遺物だからだ。