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【コラム】朴大統領のオールドスタイル欧州歴訪(1)

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2013.11.12 15:22
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朴槿恵(パク・クネ)韓国大統領がフランス・英国・ベルギーの欧州3カ国歴訪を終えて先週末帰国した。就任後5回目の海外訪問だった。米国と中国を最初に訪問し、主要20カ国・地域(G20)首脳会議とアジア太平洋経済協力会議(APEC)首脳会議に出席した際には周辺国にも立ち寄った。しかし今回は明確な目的があったとは思えない。特別な懸案があったわけでもない。いつかは行くところだが、任期初期にやや前倒しして行った程度でないだろうか。

青瓦台(チョンワデ、大統領府)は「創造経済セールス外交」「韓流文化外交」などと訪問成果の包装に忙しいが、実感は湧かない。このため「地上最高の晩餐」「黄金馬車」などと、朴大統領に対する手厚い歓待を強調している。しかし大多数の国民の反応は「So what」だ。私たちがみすぼらしい服を着て飢えている時代の話でもなく、私たちの大統領が外国で受けた歓待のために国格が上がると信じる人もほとんどいない。

 
歴訪でのエピソードを伝える青瓦台も、これを受けて報道するメディアも、オールドスタイルであるのは同じだ。朴大統領の韓服ファッション、外国語の実力がどうのこうのと騒ぐのも1、2回あればもう十分だ。大統領は外国語より韓国語をもっとうまく話すべきではないのか。いくら良いものでも繰り返せば効果が落ちる。

今回の歴訪の本当の主人公は別にいる。金鎮台(キム・ジンテ)セヌリ党議員だ。初当選の彼がどのように随行団に含まれたのかは知らないが、金議員は間違いなく“一発”しでかした。金議員は朴大統領のフランス訪問中、一部の現地同胞がパリで開催した「不正選挙抗議集会」を見て、フェイスブックで激しく怒りを吐露した。「この人たちを果たして大韓民国の国民といえるのか」 「それを見て腹の中が煮えくり返らなければ大韓民国の国民ではない」とコメントした。それでも足りず、「今回パリでデモをした人たちはその代価を確実に支払うことになるだろう」とも述べた。朴大統領に反対するデモをすれば大韓民国の国民ではなく、代価を支払うべきというのは、通りすがりの牛も笑いそうだ。一時リアルタイム検索語1位となり、ホームページがダウンするなどインターネットとSNSで大ヒットしたため、「ノイズマーケティング」の完ぺきな凱歌だ。集会とデモの自由を保障する民主主義の基本さえ無視した人が、主君の護衛武士をしているのだから、まさにオールドスタイルだ。


【コラム】朴大統領のオールドスタイル欧州歴訪(2)

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