「米NSA、竜山米軍基地のCCソウルで韓国を盗聴」(1)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2013.11.07 11:02
「盗聴できることはすべて盗聴した」。
ドイツのメルケル首相をはじめ、35カ国の首脳級を対象に盗聴したことが明らかになり危機に直面している米国家安全保障局(NSA)の活動を象徴的に表す言葉だ。1952年に設立され、現在およそ3万8000人の職員が年間80億ドルの予算を使う強大な情報機関だ。米世界情報収集網の中枢であるNSAの盗聴は韓国も例外でない。盗聴対象33カ国のうち韓国は焦点地域に選ばれたというのがニューヨークタイムズ(NYT)の報道内容だ。外交部の確認要請に対し、オバマ政権は明確に回答していない。しかし米国内16カ所の情報機関を総括するジェームス・クラッパー国家情報局(DNI)局長は下院聴聞会で「外国首脳監視は情報活動の基本」と述べた。首脳に対する盗聴を認めたのだ。
ソウルの状況はどうか。匿名を求めた報消息筋は6日、「中央情報局(CIA)や国防情報局(DIA)など米国の他の情報機関とは違い、NSAのソウル活動は相当部分がベールに包まれている」と述べた。NSAの別称が「そのような機関はない」(No Such Agency)と呼ばれるのと軌を一にする。情報関係者の間では「CIAは北を眺め、NSAはソウルを眺める」という言葉もある。対北朝鮮情報に集中するCIAなどは韓米協調を通じて情報共有をするが、NSAの活動は隠密に行われるということだ。