韓国特許の産室…DMB・LTE-Aもここで生まれた(1)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2013.10.25 15:13
世界で最も多くの特許を保有する企業は米国のIBMで、毎年、米国特許登録1位だ。昨年も6478件の特許を登録し、トップを守った。このためサムスンは2006年以降7年連続で2位となっている。IBMが運営する「ワトソン研究所」が特許の産室だ。情報通信技術(ICT)に関連した特許をはじめ、バイオ・素材に関する特許など領域も幅広い。韓国電子通信研究所(ETRI)はこうした点で「韓国のワトソン研究所」と呼ばれる。今年4月、米国登録特許評価で2年連続1位となった。昨年米国に登録された特許を基準に、企業を除いた世界237の政府機関・研究所・大学統合部門で量的・質的に総合評価した結果だ。米国の特許が基準となる背景は、米国市場が最も大きく、保護される範囲が広く、収益につながる余地が大きいからだ。
ETRIでは毎年2200件の特許が出願される。特許管理費用だけで年間160億ウォンにのぼる。ETRI設立から37年間に積み重ねてきた努力が「特許工場」に結びついたのだ。1976年の設立以降、デジタル電子交換機(TDX)と符号分割多重接続(CDMA)商用化、地上波DMB、4G移動通信およLTE-Advanced(LTE-A)など、ETRIの成果は枚挙にいとまがない。