【噴水台】陰謀説が生活化する韓国社会、どうしてそうなるのか
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2013.09.30 16:40
あれこれといろいろな陰謀説が出てくる。ある知人から、大統領の福祉公約関連の謝罪とスター熱愛説の相関関係に関する陰謀説を聞いて失笑した。朴槿恵(パク・クネ)大統領が大統領選挙当時の核心福祉公約である基礎年金支給対象を縮小したことについて謝罪した日、3件の芸能界熱愛説が出てきた。オ・ジョンヒョクとソヨン、CHOIZAとソルリ、そしてエル。これら熱愛説は大衆の関心分散用に出てきたものだという。
「高齢者の基礎年金」問題に年齢層がずっと低いアイドルスターの熱愛がなぜ関心分散ネタかと問い返した。大統領が約束を守れなかったという事実に、若者が関心を向けないようにするためという説明だった。“大物級”がいないため、一気に3件、量で攻めたという。意外にもこの陰謀説は広く知られていた。誰かがまた付け加えた。李石基(イ・ソッキ)議員の内乱陰謀事件拘束起訴を同じ日にしたのも、大統領の謝罪を希釈するためだという話もあると。
これほどになると、「陰謀説の生活化」といえる状況だ。もちろん陰謀説はどの時代にもあったが、最近はほとんどすべての政治事件に陰謀説がつく。南陽乳業の暴言事件は尹昶重(ユン・チャンジュン)前青瓦台(チョンワデ、大統領府)報道官セクハラ事件を、李石基議員内乱陰謀事件と蔡東旭(チェ・ドンウク)検事総長の婚外息子報道は国家情報院の選挙介入捜査事件を伏せるためというのが代表的な例だ。さらにはアシアナ航空のサンフランシスコ空港事故も、国家情報院の事件への関心をそらすために起こしたという天人共怒する陰謀説まで広まった。