【コラム】なぜ、わざわざエプロンをつけたスーパーヒーローなのか=韓国
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2013.09.27 13:32
このような想像を、してみる。非正規職の人生に疲れたミス・キムさん〔KBS(韓国放送公社)ドラマ『職場の神』〕が、教員免許を活用してマ先生〔MBC(文化放送)のドラマ『女王の教室』〕になって、父兄がうるさくて学校を辞め、家政婦“ボンニョ”さんに転職したのではないかという。23日に初放送したSBS(ソウル放送)の月火ドラマ『怪しい家政婦』のパク・ボンニョ(チェ・ジウ扮)は、先に放映された2つのドラマの主人公とそっくり似ている。無表情でかたい語り口、秘密の過去がそうだ。ボンニョさんの優れた家事のお手並みやマジック・ジャグリングなどの技芸もすでにミス・キム時期に検証されたことがあり、数学オリンピックの問題もてきぱき解く能力は、彼女の前職が先生であったかも知れないという推測を後押しする。
3つのドラマは全て日本ドラマのリメーク作品だ。日本で『女王の教室』は2005年、『ハケンの品格』(職場の神)は2007年、『家政婦のミタ』(怪しい家政婦)は2011年に放映された。公教育の崩壊、非正規職差別、家族解体という日本社会の問題を解決する主役として神にも通じる能力を備えた“女性スーパーヒーロー”を共通して前面に出し、成功した。特に『家政婦のミタ』は、東日本大震災後の家族を強調する雰囲気に力づけられ、最終回の視聴率は40%という大記録を打ち立てた。一時“韓国情緒には合わない”という評を受けていたこのドラマたちが、最近相次いでリメークされたのは韓国社会もやはり似たような苦悩に直面しているという証拠だ。