【コラム】日本ドラマのリメーク版『職場の神』、原作以上に魅力を感じるワケは
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2013.04.19 14:14
主観的な判断ではあるが、このままいけばKBS(韓国放送公社)第2テレビ『職場の神』は、6年前のMBC(文化放送)の『白い巨塔』に続き、日本版原作を凌駕するリメーク・ドラマと評価されるのではないかと思う。スタート前は、日本ドラマ特有の誇張された設定を、韓国式に説得力があるよう解きほぐすことができるか半信半疑だった。だが6回まで放映された現在、原作の魅力を生かしながらも新鮮な感じを与えることに成功している。何より“非正規職問題”という最近の韓国社会における重要な話題を、グッドタイミングで取り上げたことが最も大きな成功要因であるところだ。
2007年に日本テレビで放送された『ハケンの品格』を脚色したこのドラマは、説明をつけようとするなら“社会生活コミックファンタジー”ぐらいになる。私たちの願いが“(南北)統一”でなく“正規職に転換”となった時代、自発的に契約職の道を屈せずに歩いていく“スペックの女王”ミス・キムが主人公だ。文書作成からトイレ清掃、外国語通訳までどんなことも完ぺきにやり遂げるミス・キムは、会社員らの理想を最大化したキャラクターだ。「それは、私の業務ではありません」「会食(飲み会)は、体を捨てて、肝臓を捨てて、時間を捨てる自殺テロです」など、いつか1回ぐらい叫んでみたかったがぐっと飲み込んでしまったセリフを堂々と吐き出す彼女の姿に、視聴者たちの気分がぱっと晴れた。