ベンツ・ポルシェまで…小型SUVが人気(2)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2013.09.25 17:11
2つ目の流れは、高級ブランドが先を競って中小型級SUV開発に参入している点だ。高級化戦略を前面に出して高価な中大型車を主に生産してきたのとは違う様相だ。メルセデスベンツは今回のフランクフルトモーターショーで準中型級SUV「GLAクラス」を初めて公開した。長さ4417ミリと、ツーソンと似たサイズのこの車は、ベンツのSUVの中で最も小さい。11月にはポルシェ「マカン」が米ロサンゼルスモーターショーでデビューする。ポルシェは「カイエン」に続くSUVとしてマカンを開発した。カイエンと外観は似ているが、サイズが小さいため「カイエンの弟」とも呼ばれた。
「X3」「X1」などを出しながら高級ブランドの中小型SUVブームを主導したBMWは、SUVとクーペの混合型モデル「X6」の縮小型「X2」と「X4」も開発している。アウディも準中型級「Q3」より小さいSUV「Q2」を開発中だ。
「小型SUV全盛時代」は、現在の世界自動車業界のもう一つの重要な流れの一つ「小型乗用車全盛時代」と軌を一にする。世界的な景気低迷が長期化し、車の価格や維持費が安い実用的な車の需要が増えているのだ。車を初めて購入する若年層から引き込み、生涯の顧客にする戦略とも無関係ではない。最近、小型車「Aクラス」を韓国で出したベンツの関係者は「AクラスやGLAクラスがベンツで最もよく売れる車になることはないが、初めて車を購入する若年層に『生涯最初のベンツ』という意味を植え付けることはできる」とし「最初の車が気に入れば、その後、中型車、大型車に移りながら生涯ベンツの顧客になる可能性がある」と話した。