【コラム】KTX衝突事故:予告された人災、毎度の収拾策
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2013.09.05 15:29
こういう仮定してみよう。ソウルの街ではバイクがよく歩道に入ってくる。道路が渋滞していればなおさらだ。道路交通法違反だ。歩行者は少なからず事故の危険を感じる。ついに歩道を走っていたバイクに高齢者がひかれて死亡するという事故が発生した。確認してみると、バイクの歩道侵犯を防いでほしいという苦情が以前から何度もあった。警察と区役所の担当者がこれを放置してきたことも明らかになった。事故はバイクの運転手の法律違反と警察・区役所担当者の安全不感症による「予告された人災」という結論が出てきた。苦情を放置した関係者は懲戒処分を受け、事故直後は取り締まりも強化された。しかし時間が過ぎると取り締まりは弱まり、バイクはまた歩道を占領する。
もちろん、やや誇張され、単純化された話だ。しかし「予告された人災」という結論が出た事故を見ると、こうした流れは大きく変わらない。安全不感症の中でとんでもない事故が発生し、責任者の問責と担当者の交代が続く。また、規律を確立するとして大々的な安全点検も実施される。典型的な事故収拾パターンだ。