金正恩、現代グループ会長に口頭親書…開城工団会談の提案には“黙殺無返答”
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2013.08.05 09:22
3日に北朝鮮を訪問した玄貞恩(ヒョン・ジョンウン)現代グループ会長が、北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)第一書記の口頭親書を受け取ったことで、現代の金剛山(クムガンサン)事業再開に糸口が見つかるのか関心が集まっている。故・鄭夢憲(チョン・モンホン)元現代グループ会長の10周忌を迎えて4年ぶりに金剛山を訪問した玄会長は、元東淵(ウォン・ドンヨン)統一戦線部第1副部長から金正恩の親書を受けとったと明らかにした。南側要人が金正恩の親書を受けとったのは初めてだ。金正恩は親書を通じて「鄭夢憲元会長の冥福を祈り、玄貞恩会長をはじめとする鄭夢憲先生の家族や現代グループのすべてのことがうまくいくよう願う」と明らかにした。
玄会長は「追悼式のために行ってきたのだから成果をいうのは難しい」として「開城工業団地問題、金剛山観光再開についても北側の言及はなかった」と話した。だが対南政策の実務を受け持っている元東淵副部長が直接親書を手渡したという点で、金剛山観光などに対する金正恩の意中が間接的に伝えられた可能性も提起される。2009年以降、北朝鮮は高位級要人の代わりに実務陣だけで追悼行事に行ってきており、今回も元副部長が参加するという言質は事前になかった。元副部長は開城工業団地など対南業務の総責を受け持つ金養建(キム・ヤンゴン)統一戦線部長の最側近として、6月にソウルで開く予定だった南北当局間会談の北側代表団の名簿に上がっていた。次官級にもかかわらず補助要員(案内要員)として名前が上がっており「水面下の実力者」という分析が出ている人物だ。