【中央時評】大統領の父親をかじって食べる息子(2)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2013.08.02 15:44
全斗煥(チョン・ドファン)の息子は、父親の不法資金で富の城砦をつくり上げた。その城砦の中にいれば一生富と栄華を享受することができる。父親は追徴を免れ息子に無記名債権を譲った。第5共和国政権は自ら歴史的評価を受ける部分はある。全斗煥一家の不正腐敗によってそうした評価が縮んでいる。12・12事件(1979年12月12日に起きた全斗煥元大統領などによるクーデター)は、永遠に5・16軍事クーデター(1961年5月16日に当時少将だった朴正熙元大統領らがおこしたクーデター)のような扱いを受けることができないだろう。
金泳三(キム・ヨンサム)元大統領の息子は、官僚でも政治家でも民主化闘士でもなかった。それでも彼は父親の権力を分けてもらおうとした。彼は一流ホテルの部屋に座って小統領のような振舞いをした。一部の言論人・政治家・官僚らがハエのように彼の周辺に馳せ参じた。息子は結局、不法資金で監獄に行き、父親の「カルグクス改革」は色あせた。
金大中(キム・デジュン)元大統領の息子は、江南(カンナム)のルームサロンで企業家に会っていた。業者が彼のもとに集まった。彼のマンションのベランダ倉庫には古い小切手の束が積み重なっていった。全部で10億ウォンだった。末の息子はロビイストと交わった。兄弟は監獄に行き、父親の大統領は国民に謝罪しなければならなかった。