【コラム】朴大統領が安倍首相に見習うべきこと(1)
ⓒ韓国経済新聞/中央日報日本語版2013.05.22 17:37
1986年。直選制改憲をめぐり与野党が対立した全斗煥(チョン・ドゥファン)政権の後半期だった。青瓦台(チョンワデ、大統領府)民政首席だった金容甲(キム・ヨンガプ)元議員は新韓民主党が大田(テジョン)で開いた改憲要求大会場にこっそりと入った。サングラスをかけたが、2万人の参加者が彼に気づけば、どうなっていたか分からない。金元議員はこのように改憲を要求する民心を体感した。
青瓦台に戻った彼は当時の全斗煥大統領に「改憲しなければなりません」と短く話した。「改憲」の「改」の字を嫌う大統領は怒りを表した。しかし彼は「野党の改憲行事に行ってみると民心がそこに達していませんが、与党はそれ以上です」と内心を打ち明けた。「行事場所まで行ったのか」と尋ねた大統領はしばらく考えた後、「総理を呼べ」と指示した。軍事政権が改憲公論化要求に応じる瞬間だった。