【中央時評】官僚主義を克服すれば創意社会が来る=韓国(1)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2013.08.01 11:47
新政権が発足してから5カ月が過ぎたが、まだ最も重要な話題のひとつである創造経済に対しての話が多い。概念が明確でないとの批判もあり、政府が創造経済のために何をするのかわからないという意見もある。一部では「過去のように資本・労働のような要素を投入して経済を成長させるモデルはもう効用が尽き、これからの成長は個人の創造力に依存すべき」という概念で受け止め、当然進むべき方向だという意見を見せているが、もう一方ではもう少し具体的な形と戦略を明らかにするのが必要だと主張する。もしかしたら創造経済に対しこのように議論があるのは当然のことなのかもしれない。創造というものはもともと混沌の中から出てくるもののためだ。
ビル・ゲイツは、「空の下に本当に新しいものはない。ただ新しい組み合わせがあるだけだ」と話したことがある。すなわち私たちが無から完全に新しいものを作り出すことはほとんどなく、普通創造だと考えるのはすでに存在した要素の新しい組み合わせであるだけということだ。事実スマートフォンは電話機とコンピューターの組み合わせと見ることができ、ソーシャル・ネットワーキング・サービス(SNS)は過去の大広間での会合をインターネット環境を利用してサイバー空間に持ってきたものということができる。しかしこのように過去にすでに存在したものでも新しく組み合わせれば私たちの生活を根本的に変えることができ、新しい経済システムを創造したりもする。恐らく朴槿恵(パク・クネ)政権が追求する創造経済はこうしたものだろう。