【中央時評】21世紀の卵生説話=韓国(1)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2013.07.29 17:12
北朝鮮の憲法は「金日成-金正日憲法」だ。憲法の序文でそのように釘を刺している。「朝鮮民主主義人民共和国社会主義憲法は偉大な首領金日成(キム・イルソン)同志と偉大な指導者金正日(キム・ジョンイル)同志の主体的な国家建設思想と国家建設業績を法化した金日成-金正日憲法だ」。寡聞のためか、いくら偉大な家門だとしても、父子の名前が並んで憲法の公式名称に入っている国が他にあるという話は聞いたことがない。
北朝鮮憲法の序文の18文のうち11文の主語が「(偉大な首領)金日成(キム・イルソン)同志」だ。首領の憲法上の呼称は「民族の太陽」をはじめ、天才・霊将など10個ほどある。さらに「永生不滅の主体思想を創始した偉大な首領を共和国の永遠の主席として尊重する」という誓いまである。宗教的な信仰告白に近いこの誓いが一国の憲法的宣言なのか、ある民族の始祖の建国神話なのか区別できない。実際、「檀君の子孫」ではなく「金日成民族」を自負する人たちだけに、驚くことではない。