【時視各角】安倍には憲法が粘土なのか(1)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2013.05.07 10:02
マッカーサーが強要した憲法、そのために軍隊も持てない国。正常でないので早く改正し、主権を回復しなければならない。日本右翼の改憲論の根底にある認識だ。平凡な日本人の中にもそう考える人たちが多い。
果たしてこれは正しいのか。マッカーサーは本当に日本に平和憲法を強要したのか。連合国総司令部(GHQ)は軍靴で踏みつけて強制施行したのか。結論からいうと、これはすべて嘘だ。右翼が作って広めた“憲法神話”だ。
まず戦犯国の日本は降伏した以上、軍国主義の明治憲法を廃棄するしかなかった。軍国主義の排除、民主主義の導入を規定したポツダム宣言に基づき、新しい憲法を作らなければならなかった。当初マッカーサーはこれを日本政府に任せた。これを受け、1945年10月、松本烝治国務相が主導し、憲法草案を作り始めた。ところが松本は天皇主権制など明治憲法の骨格をそのまま守ろうとした。GHQとは何の相談もなしにだ。これが毎日新聞の特ダネ報道で暴露された。これを見たマッカーサーはこのままではいけないと考え、GHQに憲法の草案作成を指示した。