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【社説】韓国戦争停戦60年、われわれはまだ休戦ラインを消すことができない

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2013.07.27 12:50
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60年前のきょう、韓国戦争が終わった。しかし今まで韓半島から戦争の影が消えたことはない。1945年、米ソが臨時に設定した北緯38度分断線が1953年に今の休戦ラインに変わっただけだ。韓国戦争で自由陣営と共産陣営は歴史上初めて“理念を前面に出した熱戦”をしたが勝負を出すことができなかった。それ以降、共産陣営が没落する時まで休戦ラインは常に「第3次世界大戦の火薬庫」と呼ばれてきた。韓国と北朝鮮はすなわち世界的理念対立の尖兵だった。

21世紀に入って休戦ラインは、もう理念対立の象徴物ではなくなった。しかし残念なことに休戦ラインで向き合った韓国と北朝鮮の対立は相変わらず続いてる。世界史的な変化の流れから外れた北朝鮮の挑発的な姿勢が問題だった。

 
一時期は韓国と北朝鮮も世界史の流れに参加しようとした。休戦ラインに隣接した北朝鮮の地に韓国政府と企業が金剛山(クムガンサン)観光特区と開城(ケソン)工業団地を作って運営した。これさえ今は閉鎖されている。停戦協定60年をむかえるきょう、残念な心情が一層切なく胸に迫る。

過去60年間で韓国は有数の経済大国であり模範的な民主主義国家に成長した。韓国の成長神話は現代世界史で“奇跡”として通じている。韓国戦争に参戦した多くの国が韓国を共産陣営の攻撃から守ったことを誇らしいと考えている理由だ。これに対し比べて北朝鮮は経済的にも人権の側面でも世界で最も落伍した国家の1つに転落した。これも停戦協定60年を迎えるこんにちの韓民族の胸を切ない“恨”でつまらせている。

北朝鮮は今日を戦勝節として大々的に祝う行事を行っている。われわれもまた韓国戦争の参戦国らと共に終戦と大韓民国の防御を記念している。戦争が終わったことを記念して戦争を繰り返さないと誓うことは必要で意味あることだ。しかし同時に今日は38度線が休戦ラインに変わった日であることを忘れてはいけない。60年前に締結された停戦協定は戦争でなく平和的な方法で休戦ラインを消していくことをわれわれに注文した。しかしわれわれはまだその課題を解決できずにいる。

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