【コラム】暮れゆく中国の“反米援助”時代=韓国
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2013.07.30 16:15
摂氏38度を前後する蒸し暑さが猛威を振るっているが、北京の米国大使館前はビザをもらうための行列が今日も200メートルほど続いている。焼き付ける陽射しにもかかわらず元気いっぱいの青春カップルはiPhone(アイフォン)でずっと写真を撮っては送りつつ、まもなく叶う米国行きに浮き立っている様子だ。米国大使館から両サイドそれぞれ100メートルの距離に位置するスターバックスには、牛乳をたっぷり入れた中国式“アイス・ラテ(拉鉄)”の注文があふれている。
このように米国を象徴する最も代表的な企業の製品を気兼ねなく消費する中国の若者たちの表情に、反米や抗米のそぶりは見つけにくい。親米とまではいかなくとも文化・情操的に米国がなじんでいて憧れる国だからだろう。1980~90年代、とある子女家庭に生まれて米国の乳幼児用品で育てられ、ミッキーマウスを見て大きくなり、事情が許せば休暇にアシアナ機に乗って米国へ語学研修に行く世代だ。伸張した国力に満たされ、強い自国通貨の威力を味わいつつ、言葉や表情からは自信がみなぎっている中国版“新人類”だ。