【コラム】第2次韓国戦争は、世界経済の災難だ(1)
ⓒ韓国経済新聞/中央日報日本語版2013.04.16 17:31
ウォール街の異端児ナシム・ニコラス・タレブ(Nassim Nicholas Taleb)を一躍スターにした“ブラックスワン(black swan)”。 白い白鳥だけがいると思っていた欧州人が1697年豪州で黒い白鳥を目撃して以来、“不可能だと認識されていたことが実際に発生する状況”といった意味で使われている言葉だ。タレブは2007年ウォール街の虚像を暴いた『ブラックスワン』の出版を前に「近い将来、想像もできない最悪の災難がウォール街を襲うだろう」と警告した。反応は鈍かった。だが翌年、サブプライムローン問題でグローバル経済危機が発生するとすぐに彼の洞察力は集中的なスポットライトを浴びる。
それから西側では毎年、ブラックスワン候補の当たりをつけるのが流行だ。昨年には“イラン・イスラエル戦争”が挙げられた。原油生産と輸送に支障をきたすことになり世界経済を後退させるだろうというシナリオがあちこちであふれた。今年に入ってからは“第2の韓国戦争”がブラックスワンの第1候補だ。