<韓国戦争停戦60年>「統一は必ず来るが、準備しなければ南北共倒れ」
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2013.07.26 16:49
25日午前、京畿道坡州市郡内面(キョンギド・パジュシ・クンネミョン)の旧米軍基地“キャンプ・グリーブス”。非武装地帯の南方限界線2キロ下に位置したここは、米第2師団機甲歩兵1個大隊700人余りが1953年から2007年まで駐留し、毎日数百発の砲射撃演習が繰り広げられた最前線基地だ。板門店(パンムンジョム)共同警備区域(JSA)を含めて運営しながら有事の際は最優先に支援部隊の役割を果たしたこの基地は、冷戦時期、在韓米軍の象徴的な部隊であった。現在、基地全体を安保体験と平和統一を祈る総合施設に変貌させる工事が進行中だが、昔は活気づいていた将校クラブも、今は天井や壁が古く虫も飛び回るような“廃家”状態。ここで坡州市民と社団法人“1090平和と統一運動”が共にする“北朝鮮を知るトークコンサート”が2時間開催された。基地の返還以降6年ぶりに初めて開かれたこの日の行事には、イ・インジェ坡州市長ら市民100人余りとイ・ヨンソン理事長〔元翰林(ハンリム)大学総長〕をはじめとしてナナム出版のチョ・サンホ代表、イ・ククジョン亜洲(アジュ)大学重症外傷センター長、ソウル高校教師のソン・ドゥロク氏、パク・ポギュン中央日報論説委員など“1090平和と統一運動”メンバーが参加した。
最初の講演者として出た『遠い国、近い国』の著者である李元馥(イ・ウォンボク)徳成女子大大学院教授は「ここに来てみると、私の本の題名に完全に一致する国が北朝鮮だという考えがより一層切実になる」と暗示した後、南北統一については、民族主義的で感性的ではない、現実的で合理的なアプローチを強調した。李教授は「東ドイツが崩壊して統一されたドイツで、現在の大統領と首相はみな東ドイツ出身」としながら「これは西ドイツが統一問題を現実的で合理的に認識したので可能になったこと」と強調すると聴衆席では“そうだろう”とうなずくような表情が見られた。