【コラム】多重外交時代の6次方程式=韓国(2)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2013.07.15 17:21
長期にわたり失敗を繰り返してきた6カ国協議がまた再開される可能性が高まっている。新しい多者外交時代にこうした関係当事国の会談が果たして画期的な結果を作り出せるのか、当事者である韓国はもちろん、世界が注目している。韓半島の分断と対決の主役である南・北のX・Y2次方程式が、米・中・日・露の4つを加えた6次方程式に変形しているのだ。日本の安倍首相がプーチン露大統領に特使を送り、拉致問題と領土問題解決の突破口を開こうとする外交イニシアチブを発揮したこと、北朝鮮の金桂寛(キム・ケグァン)第1外務次官が北京とモスクワを相次いで訪問していることなどが、外交の6次方程式が見せる複雑な関係の一面といえる。
野球の試合や人間関係でダブルプレー、さらにトリプルプレーがいかに難しいかは説明する必要もない。強力な主権国家の間で多者外交の6次方程式を成功裏に解いていくことがどれほど難しいかは簡単に想像がつく。その6者が各自、欧州連合(EU)や東南アジア諸国連合(ASEAN)を含む国際機構、そして約200カ国と結んだ外交網を多者外交分布図に加算すれば、問題はさらに複雑になるだけだ。