【コラム】韓中の経済交流で窮地に追い込まれた北朝鮮(1)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2013.07.15 14:32
朴槿恵(パク・クネ)大統領が先週、報道機関の論説室長昼食懇談会でアシアナ事故に関連したチャンネルAのキャスター失言について2回も取りあげ論じた。質問がないのに先に言い出した。「両国の良い感情が冷めた」と心配して「体より心に与える傷のほうがさらに長く続く」とした。一見すると、中国の傷ついた感情をいたわる遺憾の意があふれ出ている。だが、大統領が決心したように2回も同じ発言を口にしたことは格別な意味を持っている。北朝鮮を意識した高度な対中メッセージに違いないのだ。
中国の対北朝鮮の見解が、変曲点を迎えている。変化の兆候は第3次核実験以降より一層明確だ。北朝鮮が戦略的な資産から戦略的負担に移ったのかはまだ曖昧だ。だが流れ自体はその方向性を戻しにくい分岐点を越えた感じだ。伝統的に北朝鮮は、中国の党元老や引退した軍将軍を手厚くもてなしてきた。何度も招いては心を動かすような贈り物をおくった。中国指導部に大きな影響を及ぼした彼らは“共倒れ”の答礼をした。政策シンクタンクである社会科学院も金日成大学の留学生出身が掌握している。北朝鮮に寛容にならざるをえなかった。