厳格な規律でチームを立て直す。サッカー代表チーム改革に向けた洪明甫（ホン・ミョンボ）監督の最初の動きだ。

洪監督は１１日、京畿道坡州国家代表チームトレーニングセンターで、東アジア杯サッカー大会（２０日開幕・ＪＴＢＣ単独中継）に出場する最終エントリーを発表し、同時に「洪明甫チームガイドライン」を明らかにした。洪監督は「坡州代表チームトレーニングセンターの正門を通る瞬間から変わった姿を見せることを期待する」と述べた。

まずは服装の統一だ。洪監督は「代表チーム招集当日にＴシャツを着て、帽子をかぶり、破れたジーンズ姿でトレーニングセンターに入る選手の姿が良くなかった」とし「今回招集する選手には靴やネクタイまで、ふさわしいスーツ姿で来るよう注文した」と述べた。

ワールドカップ（Ｗ杯）やオリンピック（五輪）に出場する選手が空港に集合する際、スーツを着たことはあるが、招集練習のために坡州に集まる場合、服装をスーツに統一したことはなかった。

洪監督は「代表選手の変わった行動は坡州トレーニングセンターの正門から始まるだろう。選手がＡチーム招集にどんな気持ちで応じなければならないか、十分に考えてほしい」と話した。

サッカー協会の関係者は「選手が自分の車で坡州トレーニングセンター内外を自由に出入りしていた慣行もなくだろう」とし「今後すべての選手は入所する時、正門から歩いて入ってくることになる」と述べた。

サッカー代表選手はエージェントの車に同乗するケースが多い。メディアにも協力を要請した。

洪監督は「最近は取材の焦点があまりにも不必要なゴシップネタに合わされている感じがする。私も責任感を持って変わる。こうした変化に記者の方々も参加することをお願いする」と話した。

規律を強化するのは緩んだ代表チームの雰囲気を引き締めるためだ。競技力不振、代表チーム内部の葛藤、奇誠庸（キ・ソンヨン）のソーシャルネットワークサービス（ＳＮＳ）波紋が続き、代表チームの雰囲気は大きく沈んだ。洪監督のある側近は「代表選手の緩んだ生活態度と行動に対し、以前から洪監督は改善の必要性を強調してきた」と説明した。

この日、洪監督は東アジア杯のエントリー２３人を発表した。洪明甫チーム第１期メンバーだ。国際サッカー連盟（ＦＩＦＡ）が定めたＡマッチ期間でないため、欧州組は招集できなかった。

金珍洙（キム・ジンス、２１、新潟）、金民友（キム・ミンウ、２３、鳥栖）、李鎔（イ・ヨン、２７、蔚山）、高武烈（コ・ムヨル、２４、浦項）、尹日録（ユン・イルロク、２１、ソウル）、金東ソプ（キム・ドンソプ、２４、城南）の６人は初めて代表チームに選ばれた。

朴種佑（パク・ジョンウ、２４、釜山）、李範永（イ・ボムヨン、２４、釜山）、金昌洙（キム・チャンス、２８、柏）、黄錫鎬（ファン・ソクホ、２４、広島）、金英権（キム・ヨングォン、２３、広州恒大）など昨年のロンドンオリンピック（五輪）銅メダルの主役がＡ代表チームに入った点も目を引く。

Ａマッチを１０回以上経験している選手は鄭成竜（チョン・ソンリョン、２８、水原、５０試合）、金英権（キム・ヨングォン、１０試合）、洪正好（ホン・ジョンホ、２４、済州、１４試合）、廉基勲（ヨム・ギフン、３０、警察庁、４６試合）、金信旭（キム・シンウク、２５、蔚山、１７試合）の５人にすぎないほど若くなった。李東国（イ・ドングク、３４、全北と李根鎬（イ・グノ、２８、尚武）は除外された。

洪監督は「今よりもＷ杯本大会が開催される１年後にさらに成長する可能性が高い選手を中心に選手団を構成した」と説明した。