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韓日中の壁を壊す、“人本主義”がその答え(2)

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2013.06.21 13:39
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◆経済だけ前面に出せば“力の世界”に転落

それでもアジアで共通して発見できる価値は人本主義と平和を基盤とする調和の精神だ。問題は勢いのある国家主義が作る政治的障壁を、調和の価値がどうやって乗り越えることができるかという点だ。

 
中国の習近平国家主席は第18回党大会(2012年11月)で「社会主義文化強国を建設する」と明らかにした。経済成長にだけ執着しながら疎かにした人文世界の実現、すなわち人生の文化的質を回復して向上させるには国家的次元で関心を寄せるという意志の表現だ。それはまもなく人間の尊厳性と安全、幸福を保障する人本主義的な価値の実現を意味する。

私たちが民主・人権、生態環境保護、資源保全、気候変化への対処、食品安全、保健・衛生、治安、災難防止、文化交流、開放性などが忠実に実現されたアジア建設を目的にするなら、国家間の関係はこのために調整して和解する方向に変わるだろう。 経済や産業の発達、国力増大が究極的に自国民と隣国民が共に享受する人生の安全と質を実現するための方向から追求され、評価される枠組みを確立するという意だ。この時、アジアは平和と安定、共生共栄の世界になるだろう。これこそが真のアジア価値の実現だ。

中国が生んだ世界的な学者であり、人類学と社会学の大家であった費孝通(1910~2005)は「すべての人はそれぞれの美しさを有しており、私たちがその美しさを忠実に理解して愛する能力を育てて、美しさと美しさが共に交わるようになれば、その時初めて天下が一つになる(各美其美 美人之美 美美与共 天下大同)」と話した。ここで美しさというのは善良さと真実を意味する。

◆「人間中心」伝統の精神を再生すべき

アジアは国と民族の規模の違いが大きく体制が違い、共通した価値を確立しなければいつになっても自国利益と自国の特殊性を前に出して国力により秩序が決まる“力の世界”へ転落する。したがってアジアは人間の尊厳性が実現される人間中心の価値を確立させなければならない。


韓日中の壁を壊す、“人本主義”がその答え(1)

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