韓国の刑執行停止は年間300人…ほとんどが制度悪用の“合法脱獄”(1)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2013.06.19 15:40
「韓宝グループ不正事件捜査当時、当時の鄭泰守(チョン・テス)会長は刑執行停止で釈放されるために失語症にかかったふりをした。私は直感で嘘だと分かったが、医師は間違いないと話した。犯罪者が医師や検事をだますのはやさしい」。最高検察庁中央捜査部長当時に韓宝グループの不正を捜査指揮した沈在淪(シム・ジェリュン)弁護士は「拘束の過程に比べて刑執行停止が非常に簡単に決定される」と指摘した。
◆90%が病気を理由に外部病院生活
実際、最高裁で懲役15年が確定して服役中だった鄭泰守元韓宝グループ会長は02年、大腸がんなど診断を受け、刑執行停止で釈放された。しかしすぐにも死去しそうだった鄭元会長は江陵嶺東大学の校費72億ウォンを横領した容疑で懲役3年刑を言い渡され、2審の裁判中に出国し、現在まで海外逃避生活を続けている。刑執行停止は、健康が極めて悪化した受刑者を一時的に釈放し、病気の治療を受けさせる制度だ。しかしこの制度がお金と権力を持つ人たちの“合法的脱獄手段”として悪用されている。