日中、韓国に靖国放火犯の引き渡しを要求
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2012.10.15 08:28
1月に駐韓日本大使館に火炎瓶を投げ込み、放火未遂で服役中の中国人が、来月初めの出所を控え、韓日中外交紛争の火種に浮上した。当事者は日本軍慰安婦として連行された韓国人の祖母を持つ中国人の劉強服役囚(38)。ソウル中央地裁で懲役10月を宣告された劉服役囚は11月8日に出所する予定だ。
劉服役囚は昨年末、東京の靖国神社に放火した容疑で、出所後は犯罪人引き渡し条約に基づき、日本警視庁に引き渡される見込みだ。しかし中国政府が外交経路を通じて繰り返し「日本に引き渡さず、中国に追放してほしい」と韓国政府に強く要請し、問題が複雑になっている。
劉服役囚の不幸な家族史も国内外の世論に影響を与えている。劉服役囚は「植民地時代に韓国に住んでいた祖母が日本軍に連れて行かれ、中国で慰安婦として生活した」と警察の捜査で主張した。また靖国神社に放火した直後、昨年末に韓国に入国し、警察の調査で「日本政府が過去の歴史を認めようとしないことに怒りを感じた」と犯行の動機を明らかにした。