【社説】北朝鮮、本当に対話する考えはあるのか
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2013.06.17 14:00
北朝鮮が突然、米国に対話を提案した。 日曜日(米国では土曜日)の昨日発表した国防委員会報道官の談話を通じてだ。 軍事的な緊張状態の緩和問題、停戦体制を平和体制に転換する問題、米国が出した「核なき世界」の問題などを議論するための高官級会談を開こうということだ。 最近中止となった南北当局者会談の提案のように、時間と場所は米国に合わせると主張した。このように北朝鮮は外部世界に向けて「対話攻勢」を展開しているところだ。 しかし「対話攻勢」が実質的に平和を達成するための目的を持つものと評価するのは難しい。
談話は、韓半島の緊張を高めている張本人が米国だと強調した。韓国戦争(1950-53)を起こしたのも米国で、停戦協定を体系的に破壊したのも米国ということだ。 事実を歪曲することで韓半島の緊張を高めてきた責任を回避するための主張だ。 金日成(キム・イルソン)が中国・ソ連の承認を受けて奇襲南侵したのが韓国戦争の開始というのは、すでに数十年前から事実として確定している。 また、1953年の停戦協定締結以来、約42万件も協定を違反したのが北朝鮮だ。北朝鮮はわずか2カ月前、停戦協定の廃棄を宣言した。 いくら繰り返し主張しても偽りが真実になることにはない。