【コラム】韓国金融の後進性の根っこ
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2013.06.16 11:45
金融会社は青年たちの羨望の対象だ。初任給も多く、およそ20年勤めれば軽く1億ウォン台の年俸を得られる所が多い。もちろん入りにくい。銀行・証券・保険会社はエリート大卒者の集結地になった。
だが、韓国金融の実状はどうなのか。韓国経済を引っ張るよりも悩みの種になった。国全体の国家競争力は19位だが金融競争力は71位だ(2012年世界経済フォーラム144カ国調査)。製造業ではサムスン電子や現代(ヒョンデ)自動車などグローバル一流企業がかなり出てきたが金融では国際金融界に出すほどの代表選手がいない。海外でお金を儲けられないので金融会社は国内で寡占的地位を十分に活用する。その弊害はそっくり国民に転嫁される。
韓国金融がこうした状況になったのにはさまざまな要因がある。ただひとつだけ挙げるなら私はモラルハザードを挙げる。その根は間違った人事システムと直結している。この前監査院が監査結果を発表したウリィ金融持ち株会社が良い事例だ。