北朝鮮、「通米封南」新版へ…米国は「言葉より行動」
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2013.06.17 08:47
北朝鮮が16日、朝米高官級会談を提案し、今後の南北関係に及ぼす影響に関心が集まっている。南北当局者会談の開催(12-13日、ソウル)に合意しながらも、首席代表のレベルをめぐる対立で中止となった直後、対米接近側に方向を定めたという点でだ。北朝鮮がいわゆる「通米封南(韓国を差し置いて米国と対話)」戦術に本格的に入るのではという分析が出ている。南北対話を「ワシントン(朝米対話)へのステップ」と見なしてきた北朝鮮が、南北会談の局面を壊したまま米国に方向を変えたということだ。北朝鮮の国防委は会談を提案する「重大談話」で、「事大と屈従が体質化した南朝鮮の現当局者といくつかの追従勢力が一緒に踊っている」と韓国側を非難した。
米国は非核化に対する北朝鮮の誠意がなければならないという立場だ。昨年2月の朝米高官級会談の合意を2カ月で破り、長距離ロケットを発射するなど、挑発一辺倒だった金正恩(キム・ジョンウン)政権に対する不快な記憶が鮮明に残っている。北朝鮮もこうした雰囲気を考慮したのか、米朝高官級会談の提案に苦心した痕跡が見える。談話で米国を非難しながらも、会談の「場所と期間は米国の都合に合わせる」と述べるなど、柔軟なジェスチャーを見せたのがその一例だ。