<南北会談白紙化>北朝鮮では「祖平統=社会団体」、長官級ではなかった
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2013.06.13 08:48
中止となった南北当局者会談に北朝鮮が派遣しようとした祖国平和統一委員会(祖平統)は「当局」という主張とは違い、北朝鮮内では「対南統一戦線戦術事業を主な目的とする社会団体」と規定していることが、北朝鮮内部の文書で確認された。また北朝鮮が「長官級」と主張してきた祖平統書記局長(姜志英)は「責任者の下で仕事の補佐または処理する職責」にすぎないことが明らかになった。したがって韓国側の首席代表(金南植統一部次官)の“レベル”を問題視して一方的に会談中止を通知したことは、北朝鮮内部の組織体系で見ても穏当でないという指摘が出ている。
中央日報が平壌(ピョンヤン)で発刊された特殊原文資料で分析した結果、北朝鮮は祖平統を「政党・社会団体と各階層の人物を網羅して組織された社会団体」(1973年社会科学出版社発刊の『政治辞典』)と規定している。また『政治辞典』は、1961年5月に結成された祖平統の活動目的を「統一を妨害する米帝とその走狗(韓国政府を意味)の犯罪策動を暴露・糾弾すること」としている。