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【社説】いま重要なのは脱北青少年の身辺安全だ=韓国

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2013.06.03 13:26
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ラオスから北朝鮮に強制送還された脱北青少年の身辺に国際社会の視線が集中している。脱北を図って逮捕され北へ送還されればどのような待遇を受けるのか、過去のさまざまな脱北者の証言を通じ広く知られている。北朝鮮の残酷で凄惨な人権じゅうりんの実態はこれ以上取り上げる必要さえ感じられないほどだ。その点に照らし今回北へ送還された青少年は最悪の場合、生存が脅かされる可能性まで排除しにくい状況だ。

したがって国際社会はまず彼らの身辺安全のため多角的な努力を傾けなければならない。すでに国連人権高等弁務官事務所は脱北青少年の安全保障を要求し国際調査団を派遣する意向を明らかにした。米下院外交委員会のロイス委員長も中国の習近平国家主席に脱北青少年の強制送還に抗議する書簡を伝えたという。これは「中国政府が脱北者の人権に対しても関心を傾けなければならない」という米国側の強い圧迫と解釈される。

 
その延長線で朴槿恵(パク・クネ)大統領と習近平主席は近く開かれる韓中首脳会談で脱北者の人権問題を真摯に議論する必要がある。脱北者は主に中朝国境を越え中国から脱出してきた。したがって中国で一時滞在する脱北者の人権がどれだけ尊重されるかは結局中国政府の態度に左右されるほかない。

中国政府はまだこの問題に対し誠意ある態度を見せないでいる。むしろ昨年は中国で活動した北朝鮮人権運動家のキム・ヨンファン氏を逮捕し電気拷問を加えることで韓国と緊張関係を作ることもした。だが、中国が脱北者の人権に対していつまでも第三者的態度を取ることはできない。脱北者に対する強制送還、そしてその後に続く苛酷な弾圧を北朝鮮の国内問題と見なしてやり過ごせば人権に目を閉じているのと同じだ。中国も国際社会と歩調を合わせて脱北者の身辺安全を人類の普遍的人権レベルで扱う時になった。そうでなければ中国の人権政策に対する国際的評判は下がり続けるだけだ。韓国政府もやはり今回の事件の経緯や責任を問う上で先導し、脱北青少年の安全のために何をできるかにさらに重きを置くことを望む。

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