【社説】第3国滞留脱北者の保護対策が至急
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2013.05.30 10:44
浮浪児だった脱北者9人がラオスで逮捕された後、北朝鮮側に引き渡され、中国経由で北朝鮮に強制送還されるという事件が発生した。この事件は駐ラオス韓国大使館の安易な対応など、韓国外交官の失策が大きな原因とみられる。ラオスの北朝鮮大使館側が「強制送還作戦」に取り組む間、これを把握できず、ラオス政府が強制追放した後に通知を受けるという無能さを見せた。北朝鮮はこの2、3年間、脱北者取り締まりを大幅に強化し、韓国に入国する脱北者の数が急減している状況だ。常に今回のようなことが起こりうることを考慮した、積極的な脱北者保護対策が必要だった。
脱北者がラオスで逮捕されたのは10日だったという。ラオス当局は脱北者の身柄を短期間内に韓国大使館側に引き渡すのが普通だったが、今回は違った。20日に引き渡しの意思を表したラオス当局は3日後にもう少し時間が欲しいと伝え、27日に電撃的に強制追放したことを通知してきたということだ。こうした状況からみて、北朝鮮側がラオス政府に脱北者の引き渡しを要請し、出国を準備したのは20日以降だったと推定できる。