韓国ドラマの難治病、「トンデモ設定」はなぜ人気なのか(2)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2013.04.29 13:36
典型的な問題解決方法は「盗み聞き」だ。『百年の遺産』はすべてのあらすじが盗み聞きで進められる。だれもがジェミー・ソマーズ級の耳を誇り、悪行も善行も盗み聞きする。『愛したみたい』は「報告」だ。チェ・ソンジョンは主演・助演の報告を受けて危機を免れ「チェ姉さん」とも呼ばれる。無茶苦茶な悪行に全知全能な危機脱出能力は『野王』のスエも同じだ。視聴者も彼らが1日も早く断罪されることを待つより、むしろ悪行を楽しむ側だ。
悪役は主に女性だ。女性たちがいわゆる馬鹿騒ぎをやらかすほどトンデモ設定の級数が上がる。「蓋然性不足、反倫理的内容はトンデモ設定ドラマ以前にもあった。問題は“過度さ”だ。トンデモ設定ドラマは韓国的ドラマ(制作・消費)環境を凝縮して見せてくれる、韓国産B級家族メロドラマだ」(ソウル大学ホン・ソクキョン教授)。