【コラム】妄言を繰り返すも安倍政権がうらやましい(2)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2013.04.26 11:44
韓国は逆のようだ。もともとこうした“活気”は私たちのものだった。通貨危機と金融危機を速やかに克服したのはそのためだった。しかし今は違う。国全体が意欲を失いかけているようだ。経済環境が良くないのは確かだ。民間消費や設備投資など内需不振は慢性化し、その間、経済を牽引してきた輸出も昨年4-6月期から沈んでいる。展望も明るくない。世界経済回復傾向は依然として弱く、円安で価格競争力も大きく低下している。韓国型長期不況という言葉が出る理由だ。人々の意欲が落ちているのはこのためだ。
その国民を奮起させるのは政府と政界の役割だ。活気づけることだ。ところが、韓国政府と政界は役割を果たせていない。まず目標が不明瞭だ。目標として提示された創造経済は、担当の青瓦台(チョンワデ、大統領府)首席や長官さえもきちんと説明できないほど難解だ。さらに政策も一貫性がない。ある時は経済民主化、ある時は規制緩和を話す。経済を回復させるとして追加予算を強調しながら、その金額は17兆5000億ウォンにすぎない。税収不足分を埋めれば残り5兆ウォン(約4500億円)程度となり、これでいったい何ができるのか。参考に政府の支出を10兆ウォン増やしてこそ成長率が0.6%ほど高まる。政府の予想(2.3%)が正しいとすれば、今年の3%成長は難しい。期待を抱かせておいて失望させる格好だ。