現代・起亜車、韓米で203万台リコール…米国式の牽制?(2)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2013.04.05 10:39
リコールはなぜ行われたのか。米高速道路交通安全局(NHTSA)が指摘した現代・起亜車の問題点は大きく3つある。
まず、ブレーキスイッチの欠陥でブレーキランプが正しく作動しないことがあるという指摘が提起された。この部位の故障がブレーキペダルを踏んでもクルーズコントロール(定速走行)機能が解除されない後続故障につながるおそれがあるというのが2つ目の理由だ。これとは別に、2011-13年に作られたアバンテMD(米国名エラントラ)は、カーテンエアバッグが膨らむ際に屋根側の部品が落ち、運転手がけがをするおそれがあるという理由でリコール措置が取られた。
事態が拡散するかどうかは全面的に大型事故が発生するかどうかにかかっている。マーク・セイラーさんの家族の惨事のような象徴的な大型事故が発生すれば、米国内の世論が大きく悪化する可能性があるからだ。実際、昨年5月、米国のあるエラントラ運転手は「自動車の衝突時にエアバッグが膨らみ、上部の部品が飛び出してきて耳が半分ほど切れた」と主張した。これは今まで現代・起亜車リコール原因と関連した唯一の事故だ。