現代・起亜車、韓米で203万台リコール…米国式の牽制?(1)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2013.04.05 10:38
08年、トヨタはこれ以上のものはないというほど好調だった。世界市場で販売1位に浮上したのに続き、米国市場でもGMなどと1位を争った時期だった。同年、米国自動車市場で最もよく売れた20車種のうち5車種がトヨタだった。
しかし翌年8月に米国で発生した1件の事故はトヨタを一瞬にして奈落の底に落とした。当時、カリフォルニア州サンディエゴでトヨタの高級ブランド「レクサス」のES350を運転していた警察官マーク・セイラーさんの家族4人が急加速事故で死亡した。調査の結果、トヨタのフロアマットがずれて加速ペダルを押し、急加速事故を起こしたという結論が出た。さらにセイラーさんの親せきが死亡直前に恐怖に怯えながら911にかけた電話の内容が公開され、米国全体がトヨタに対する公憤に包まれた。類例がないほどの超大型トヨタリコール事態の発端だった。
リコールとは、ある商品に欠陥が見つかった場合、生産企業がその商品を回収し、交換または修理する制度。すべての製品に該当するが、特に自動車業界と馴染み深い用語だ。企業が問題車両のすべての購買者に呼びかけて修理をするため、問題を提起した消費者だけを選別的に修理する無償修理とは違う。もちろん企業が受ける打撃もはるかに大きい。