韓国外相が日米中ロの順に電話会談、通話時間を見ると…
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2013.04.01 11:20
外交部の尹炳世(ユン・ビョンセ)長官は最近記者らとの昼食の席で、「私たちが資料を出したら行間を読まなければならない」と強調した。合わせて「日本(14日)、米国(16日)、中国(19日)、ロシア(22日)の順で外相と電話会談をしたが、順番ではなく通話時間を見るべきだった」と話した。続けて「米国のケリー国務長官は10分、日本の岸田文雄外相とは20分間会談したが、中国の王毅外相とは40分、ロシアのラブロフ外相とは30分話した」と付け加えた。尹長官は、「王外相には就任祝いのために電話したが、王外相は笑いながら『きょうは就任祝いの電話をすることになっていたが会談になってしまった』と話した。虚心坦壊な対話をした」というエピソードも紹介した。
尹長官はなぜ通話時間を強調して裏話まで公開したのか。米国中心外交という「現実」の中で中国との協力強化を引き出そうとする「本音」が作用したものと分析される。公式的には韓国の外交は米国中心だ。まず尹長官自身が外交部北米1課長、駐米公使などを務めた代表的な「米国通」だ。歴代大統領の最初の海外訪問はほとんどが米国だった。朴槿恵(パク・クンヘ)大統領もやはり最初に5月の訪米を準備中だ。外交部でも「韓米同盟は韓国外交のバックボーンだ」としながら対米外交の重要性を強調してきた。尹長官が聴聞会を控えウォン・ユチョル議員の人事聴聞への書面回答で「米国は韓国の最優先的外交パートナーであり中国は米国の次」と明らかにしたのは韓国外交の現実だ。