【コラム】多国籍都市プロジェクト「韓半島グランドデザイン」を注目する(2)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2013.03.22 14:11
多国籍都市にシベリア横断鉄道と満州横断鉄道を連結すれば中国東北3省の重工業製品と農畜産物は近距離にある太平洋に出る通路を得て、ガス保存基地に集まったロシアの天然ガスは韓国と日本に輸出される。大陸につながる道が塞がって苦しい日本には中国とロシアを経てヨーロッパへ続く道が開かれる。サムスン電子や現代自動車をはじめとする韓国の企業らはそこで作った製品を値段が安い物流・輸送費用で、中国とロシアとヨーロッパ市場に送る。多国籍都市の南側に位置するクルポ港一帯は先史時代の遺物が並んでいるずば抜けた潜在的観光地帯だ。
中国とロシアが北朝鮮説得に一肌脱ぐというのがこのプロジェクト最大の強みだ。土地と労働力提供で途方もない経済的な利益を得ることになる北朝鮮には拒むことはできない魅力であろう。懸案の政治・軍事問題と南北経済協力はこのプロジェクトと先になったり、後になったり同時並行で解決できるはずだ。この多国籍都市を羅津(ナジン)・先鋒(ソンボン)経済特区と連結すれば北朝鮮の東北部国境地帯は21世紀型北朝鮮経済の心臓になることができる。金正恩(キム・ジョンウン)がこのようなぼろ儲けプロジェクトを拒むことができるだろうか。