【コラム】アジア時代は虚像か=韓国(1)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2012.08.24 16:20
ポール・ベイロツ(1930-99)は世界経済史の深刻な誤謬を数多く正した経済史家だ。 彼は西洋の東洋支配は近代から始まったという従来の神話を覆し、19世紀までアジアが世界経済の中心だったことを証明した。 それによると、1750年の世界総生産(GNP)は1550億ドル(1960年ドル価値基準)で、その77%の1200億ドルをアジアが占めた。 1860年にも世界総生産2800億ドルのほぼ60%の1650億ドルを日本を除いたアジアが占めた。 1800年の1人当たりの総生産は中国228ドル、英国とフランスが150-200ドルだった。 西洋の膨脹期間と知られる1400-1800年代、世界経済はまだアジアの支配下にあった(アンドレ・フランク、『Re Orient』)。
21世紀はアジアの時代だ。 しかし歴史学者の研究結果を見ると、21世紀に史上初めてアジア時代が到来したのではなく、19世紀に西洋に奪われた覇権を取り戻したのだ。 中国と韓国を含むアジアの龍がその推進勢力だ。 米オバマ政権と19世紀から西洋と同じ振る舞いを見せた日本が急いでアジア回帰を宣言したのも、こうした背景からだ。