【コラム】金正日は平和統一を望んだのか(1)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2013.03.19 15:27
金正日(キム・ジョンイル)が残したという遺書が韓国国内で公開されたことがある。脱北者で「北韓戦略情報サービスセンター」を運営するイ・ユンゴル氏が1年間ほど努力した末、昨年初めに入手したという文書だ。イ氏はこの文書をもとに何度かセミナーも開催し、昨年11月には『金正日の遺書と金正恩(キム・ジョンウン)の未来』という本を出した。中央日報は遺書の内容を2度報道している(12年4月13日、13年1月29日)。
イ・ユンゴル氏によると、遺書が作成された時期は金正日が死去する1年2カ月前の2010年10月ごろという。金正日が娘の金雪松(キム・ソルソン)に口述して作成し、妹の金敬姫(キム・ギョンヒ)に内容を知らせ、後継者の金正恩を含む少数の指導部に公開したのは、1年ほど過ぎた2011年10月8日だったという。金正日の遺書が「10月8日文書」という名で知られている理由だ。