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【噴水台】戦争不感症より戦争怪談がむしろよい=韓国(1)

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2013.03.12 13:26
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“やけどおばさん”がいた。未婚だったが、子どもも大人もみんなそう呼んだ。今ごろは80歳近いおばあさんになっているはずだ。手先が器用で、刺繍をすれば逸品だった。「あの不自由な手でどうやって…」。 近所のおばさんがみんなうらやむほどの腕前だった。針仕事だけではない。澄んだ声で歌がうまく、話し方も優れていた。どこかで争いごとがあれば、筋道を立てて問題を解決した。勤勉で、気さくで、独り身でありながらも生活には困っていなかった。

唯一“やけど”が問題だった。顔と首の全体がやけどで赤黒くゆがんでねじれている姿だった。初めて会った子どもは泣き叫んだ。手も正常な指は少なかった。10代の少女時代、韓国戦争(1950-53)中に防空壕から少し早く出たために爆撃を受けたという。私と同じ年代の壮年層が幼かった頃には、やけどおばさんのように村々には戦争の傷を抱えて暮らしている人たちがいた。指が変形した傷痍軍人がいたし、戦争が終わって10年が過ぎても帰らない息子を待つ母親がいた。梅雨には野山で地表に出てきた不発弾に触れて負傷する事故も時々発生した。まだありふれていた米軍の弾薬入れはソリとして、軍用ヘルメットは肥料をすくう用途で重宝された。

何より韓国戦争を体験した親の世代から聞く戦禍の残酷さから、戦争が遠い国の話でないことを実感した。共産軍に山に連れて行かれたが機知を発揮して脱出した母親、38度線を越えて何度も死ぬ思いをした父親。国軍だった親せきは「まっ暗な夜中に必死に退却していたら、人民軍の隊列について歩いていた」という経験談も話す。
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