円安が釣り上げた半額のマグロ刺し身=韓国
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2013.03.07 10:13
6日、ソウル・聖水洞(ソンスドン)のイーマートでは長さ120センチメートル、重さが60キログラムで100万ウォンほどするメバチマグロの解体ショーが開かれた。マートに買い物をしにきていた主婦20人余りがトロや赤身などを部位別に解体する料理人を囲みながら素早い手つきを珍しそうに見守った。主婦キム・ヘヨンさんは「高級刺し身店でも簡単に見られなかった場面を目の前で見られ珍しかった。試食会までしてただで新鮮なマグロを味わうことができて良かった」と話した。
この日のメバチマグロ解体ショーは東遠産業と思潮シーフードなどの遠洋漁業会社のほか農林水産食品部、遠洋産業協会などが総出動して開催した行事だ。メバチマグロの最大輸入国である日本の円安のため韓国遠洋漁業会社の日本向け輸出が急減したことから国内消費を促進するため解体ショーと無料試食会を開いたのだ。
円がこの3カ月間で1400ウォン台から1100ウォン台まで下がり韓国の遠洋漁業会社の輸出額が減った上、日本国内での消費まで減っており、売り上げも25%程度急減したという。遠洋産業協会は「東遠産業や思潮シーフードなどが南太平洋で捕獲したマグロの在庫が昨年より700トンも増えた」と説明した。東遠産業と思潮シーフードは赤道に近い南太平洋で主にマグロ漁業をする遠洋船団をそれぞれ47隻と54隻保有している。