【社説】安保は深刻だが、国家安保室長は空席=韓国
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2013.02.28 11:45
政権交代期には安保指揮体制に対する格別の管理と整備が必要だ。北朝鮮の核問題のため今回の交代時期はなおさらそうだ。朴槿恵(パク・クネ)大統領の就任翌日、北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)委員長は砲兵部隊を訪問し、北朝鮮軍の2010年の延坪島(ヨンピョンド)攻撃を祝った。最近、韓国哨戒艦「天安」・延坪島挑発を指揮した金英徹(キム・ヨンチョル)偵察総局長を大将に復帰させた。こうした状況の中、韓国では指揮部“安保空白”が懸念されている。政府組織改編案が通過せず、安保関連の高位職の任命も遅れている。
朴大統領は青瓦台(チョンワデ、大統領府)に長官級国家安保室長を新設し、金章洙(キム・ジャンス)元国防長官を内定した。こうした長官級の新設は、新しい法が通過してこそ効力が発生する。ところがまだ法が存在しないため、内定者の金章洙元長官には法的権限がない。にもかかわらず、金元長官は24日夜、地下バンカーと呼ばれる青瓦台状況室で、李明博(イ・ミョンバク)政権の安光チャン(アン・グァンチャン)危機管理室長(次官級)から状況室統制権を引き継いだ。朴大統領の就任後には、金元長官が青瓦台本館で大統領に随行する姿が公開されたりもした。