【コラム】北核実験強行、中国の表と裏(2)
ⓒ韓国経済新聞/中央日報日本語版2013.02.11 11:05
三つ目、中国は今回の旧正月、金正恩の価値観と対中認識に影響を及ぼそうとしている。民生問題を強調した金正恩が北朝鮮のトウ小平になるのか、それとも父の金正日(キム・ジョンイル)のように閉鎖政策に固執するのかが決まるとみている。現在では中国の言葉を聞かない可能性が非常に高い。しかし中国側は金正日時代に比べると、説得の余地はあるとみている。
四つ目、中国側は今回の核実験の目標を金正恩が軍部内で影響力を固める「国内用」とみている。このため核実験をあきらめれば、北朝鮮軍部から「事大主義に屈服した」という反発を受けるおそれがある。このため説得は難しいかもしれない。権力基盤が弱い金正恩体制が核実験を強行する場合、短期的には軍部の支持を受け、自分の地位を強化することができる。しかし長期的には軍部の言いなりになり、改革・開放はさらに難しくなると中国側は懸念している。